ウェビナー/ZOOM

参考にするべきハイブリッドイベントの事例

全世界へとリーチする新製品発表のハイブリッドイベント

ハイブリッドイベントは業界の標準になりつつあります。対面の交流がなくなることはありませんが、オンラインのイベントもリーチを広げるのに役立つからです。その両方の利点を享受するため、ハイブリッドイベントの開催が増えています。イベント開催支援企業のEndless Event社がハイブリッドイベントの事例を紹介しました。
Apple社は多くのファンに支えられたIT企業であり、その新製品発表のイベントには世界中から注目が集まります。会場には限られた参加者しか入れませんが、オンラインのイベントはその限りではなく、可能な限り多くの人へリーチすることが可能です。同社がハイブリッドイベントへ乗り出すのも当然の流れと言えるでしょう。
ライブ配信サービスのTwitchは、コロナ禍以前からハイブリッドイベントを実施していたことで知られています。ライブ配信者やゲーム配信者を、米国の会場かオンラインのイベントへと招待し交流を深めました。話題のアーティストによるパフォーマンスを提供するなど、優れたコンテンツが話題を集め、2019年には28,000人が会場に参加しました。

オンラインでの翻訳サービスや、コミュニケーションを促進する非同期型イベント

健康とフィットネスに関する団体IHRSAは2021年にコロナ禍へ対応したイベントを開催しました。米国ダラスの会場には4000人が参加しましたが、ワクチン証明書・陰性証明書の提出を求めたり、会場でPCRテストを実施したりといった取り組みも行っています。加えて、オンライン配信の利点を活かし、日本語を含む5か国語による翻訳とキャプションを表示するサービスを提供しました。
ハイブリッドイベントの中には「非同期」で実施するものもあります。つまり、リアルでのイベントと、オンラインでのイベントを異なるタイミングで開催するのです。2021年のIBTM Worldでは、スペインの会場に72,000人の参加者が集まりました。その2週間後、オンラインでのイベントを開催し、業界の専門家によるスピーチや、協業を促すオンラインミーティングなどを実施しています。リアルとオンラインの利点を活かして、関係者同士のコミュニケーションを促進するのが狙いです。

まとめ

ハイブリッドイベントの開催が増えるにつれ、そのノウハウが蓄積し、新たなアイデアが生まれてきました。どのようなフォーマットをとるにしても、参加者の興味を喚起し、エンゲージメントを高める取り組みが求められています。

参考資料

5 Hybrid Event Examples To Inspire Your Process


著者:Takayuki Sato

関連記事