待機室を有効にし、パスワードを知っているユーザーのみに参加を制限する
Zoomはコロナ禍において急速に普及しましたが、一方で、オンライン会議へ不正にログインされるなど、セキュリティ上の懸念も報じられました。Zoomのセキュリティを高め、安全にオンライン会議を行う方法について、サイバーセキュリティの専門家であるJoseph Steinbergが解説しています。
Zoomでオンライン会議を行う上で、パスワードの設定は必須になっています。パスワードを参加者にのみ伝えるようにすれば、勝手にログインされるリスクを軽減できるからです。また、待機室の機能を有効にしておくと、ホストが許可したユーザーのみに参加を制限できます。
全ての参加者がログインした後は、会議室に鍵をかけることができる
オンライン会議を開始し、しばらく時間がたち、全ての参加者が会議に入ったことを確認した後は、Zoomに「鍵をかける」機能が有効です。「ミーティングをロックする」を押すと、他のユーザーがオンライン会議に入ってこれなくなります。
不特定のユーザーを招いたオンライン会議の場合、問題のある行動をとるユーザーが目につく可能性があります。会議を邪魔するような、許容できない行為が見られた場合、会議のホストは、そのユーザーを会議から退出させることができます。退出させられたユーザーは、その会議には二度と参加できなくなります。
ログイン情報やカメラに映る映像を機密性の高い情報として取り扱う
Zoom会議へのログイン情報は機密性の高い情報として取り扱い、社外の人間の目に触れないようにする必要があります。ソーシャルメディアでシェアするなど、不特定の人間にログイン情報が知られると、悪意のある人に利用される可能性があります。オンライン会議への参加者にはEメールでログイン情報を知らせるようにする方が良いでしょう。
自宅でZoomの会議に参加し、カメラを使っている際には、周囲の様子に気を配り、同居者にZoomを使っている旨を知らせることが推奨されます。顧客や自社の機密情報が意図せずに映ってしまったり、プライベートな映像が流れてしまったりするケースがあるので、注意する必要があります。
まとめ
Zoomは便利なツールですが、他のソフトウェア製品と同様、セキュリティに関するリスクがあります。悪意のあるハッカーに狙われている事実を理解し、適切なやり方でZoomを活用するようにしましょう。
参考資料
Zoom: Secure Your Video Calls And Meetings With These 10 Tips