社内外での非同期コミュニケーションを推進する新機能
Zoom社は2023年11月に、ショート動画を録画・編集・共有する新機能Zoom Clipsを公開しました。チーム間での非同期的なコミュニケーションを支援するため、会議の内容を社内外の関係者へ送信できる機能です。Zoom社がZoom Clipsについて解説しています。
Zoom Clipsは会議中の様子を録画し、そのコンテンツを一元的に管理します。ユーザーは興味ある動画を検索したり、コメントを残したりすることが可能です。企業で用いるケースに対応できるよう、必要に応じて動画に閲覧権限を設ける機能が提供されています。
動画のメタ情報を設定し、ユーザーが容易にコンテンツを発見できるよう支援する
まず、Zoom Clipsで録画を行うには、Zoomのアプリケーションにあるタスクバーから機能を呼び出します。ユーザーが使用するパソコンのカメラから録画したり、バーチャル背景を設定したりすることもできます。必要に応じて、動画の名称や説明文、タグ、サムネイル画像を付与します。動画の不要な箇所を編集する機能もあります。
社外へ共有する場合、生成されるリンクを送信すれば、Zoom Clipsで録画した動画がシェアできます。録画された映像はライブラリー内に保存されるので、ダウンロードしたり、削除したりといったコンテンツ管理も容易です。
Basicプランでは2分以内の動画を5つまで保存できる
Zoom ClipsにはBasicとPlusという二つのプランがあります。Basicでは、動画の数は5つに制限され、動画の長さは2分以内に限られます。月額6.99ドルでPlusプランに登録すれば、これらの制限は解除される仕組みです。
Zoom Clipsは、同社が推進する非同期コミュニケーションに関する機能の一部だと考えられます。チーム間のメンバーが交流するチャットやメール、ホワイトボードといった機能が既に導入されていますが、動画を送信できるZoom Clipsは、さらなるユーザー体験の向上につながると見られています。
まとめ
Zoom社のプロダクトマネージャーJohn Beckmann氏は、近年、動画の使い方は進化を続け、簡単に録画・閲覧できる仕組みは、チームのコラボレーションを推進すると述べています。時代に合った働き方を推進するよう、Zoom Clipsに大きな期待が寄せられます。
参考資料
https://news.zoom.us/zoom-clips-beta/
著者:Takayuki Sato