自動で動画を保存し、文字起こしをするZoomの機能
テレワークが増加する中、ビデオ会議の様子を録画し、議事録などで利用するために文字起こしをするニーズが高まっています。Zoomでは、オンライン上に動画を保存し、英語字幕を自動的に作成する機能が提供されるようになりました。同機能について、字幕作成サービスを手掛けるTake Note社が解説しています。
音声・動画・英語字幕が作成されるとEメールで通知され、アカウント画面から確認できる
Zoomでオンライン会議を開始し、メニューの中からレコーディングのボタンをクリックすると「クラウドにレコーディング」という選択肢が表示されます。これは、オンラインアカウント上に、音声・映像のファイルが保存される仕組みです。英語の音声であれば、自動的に文字起こしがなされます。
オンライン会議が完了すると、Eメールが届き、動画や英語字幕のファイルへアクセスできるようになります。Zoomのアカウント画面から過去のファイルを閲覧したり、検索したりすることが可能です。
自動文字起こしは有料プランで利用可能で、事前の設定が必要とされる
文字起こし機能が使えるのは、Zoomのビジネス・エンタープライズ・教育のプランのみです。この機能は自動音声認識技術に基づいており、その精度は話者のアクセントが強いか、話者が複数いるか、専門用語が使われているか、といった条件に左右されます。また、サードパーティによる文字起こし機能も多数開発され、Zoom以外のツールを活用する方法もあります。
クラウドレコーディングの設定は、アカウントごとに行えます。Zoomのアカウント管理画面から記録のタブに移動し「Audio transcript」の設定を有効化する必要があります。さらに、有料プランで管理するアカウントで特定のユーザーやグループにのみ機能を制限させるには、ユーザー管理やグループ管理の画面でも「Audio transcript」の機能を有効化または無効化させます。
まとめ
Zoomのクラウドレコーディングは、有料プランのユーザーが利用できる便利な機能です。文字起こしは英語のみの対応になっていますが、今後、日本語にも対応されることが期待されます。
参考資料