カメラの前で話すのは、対面とは勝手が違い、不安を覚える人が多い
スピーチが得意な人であっても、Zoomでプレゼンテーションを行うのは勝手が違い、不安を覚えることが多いかもしれません。カメラの前で話していると、スピーチが上手くいっているか分かりにくいのに加え、自分がカメラにどう映っているか等、様々なことを気にしなけれならないからです。Zoomで実施するプレゼンテーションを改善させるためのヒントについて、米紙IncでJessica Stillman氏が紹介しています。
チャットや疑問文によって、双方向のコミュニケーションを心掛ける
対面のプレゼンテーションの場合、簡単な自己紹介やアイスブレークによって聴衆を惹きつける工夫がなされます。一方で、Zoomの場合「声が聞こえますか?」といった確認から始まるので、自信のない印象を与えてしまうのが問題です。そのため、プレゼンテーションの開始時に、チャット機能を活用し、双方向性のあるコミュニケーションをとる方法が推奨されます。何に興味があるのかを参加者に尋ね、チャット画面にタイプされたコメントを、登壇者が読み上げる時間を作ると、良い雰囲気を作り上げることが可能です。
Zoomでプレゼンテーションを行う場合、聴衆と会話のキャッチボールが少なくなってしまいます。実在する人間がリアルに語っている感覚を与えるよう、疑問文を意図的に使う方法が推奨されます。例えば、新しいアイデアを紹介する際には、「新しいやり方を試してみたくないですか?」と語り掛ける工夫を取り入れると、聴衆の興味を惹きつけ、同時に登壇者の不安感を軽減してくれます。
自分ではなく聴衆に意識を向け、ニーズに応える発表を行う
Zoomに限らず、プレゼンテーションでは常に当てはまることではありますが、登壇者は聴衆への共感を持つべきです。自分がどう見られるかを気にしていると不安感が増してしまいますが、聴衆が学びたいことは何かを考えるようにして、聴衆に意識を向けると、不安感は和らぐと言われています。聴衆の役に立ち、そのニーズに応えるようプレゼンテーションを構成すると、その発表はより良いものになるでしょう。
まとめ
コロナ禍によってオンラインでの対話は欠かせないものとなりました。社内外に関わらず、Zoomを介して聴衆に向けて何かを発表する機会は増えており、現代の重要なコミュニケーションスキルとなっています。多くの人が慣れていないのは当然のことなので、感情をコントロールしてプレゼンテーションできるよう、経験を重ねていく態度が求められます。
参考資料
https://www.inc.com/jessica-stillman/communication-public-speaking-zoom-presentation-tips.html
著者:Takayuki Sato