米国大統領選挙キャンペーンで利用された大規模ウェビナー
Zoomは、最大100万人まで同時に視聴できるウェビナー機能を発表しました。これまでは10万人までの制限がありましたが、今回の拡大により、さらに多くの聴衆とインタラクティブな接点を持つことが可能になりました。EngadgetがZoomの同時接続機能の拡大について解説しています。
この大規模ウェビナー機能は、米国大統領選挙のキャンペーンで活用される例が見られました。選挙資金の献金を目的としたキャンペーンで数十万人規模のウェビナーが開催されています。例えば、ハリス氏を支持する「White Women for Harris」では16万人以上がZoomウェビナーに参加しました。
100万人規模のウェビナーを実施するには10万ドルが必要
Zoom社は、ウェビナーの規模に応じて異なるプランを提供しています。ユーザーは最大同時接続数に応じて、1万人、5万人、10万人、25万人、50万人、100万人の中からプランを選択できます。加えて、オンラインイベントに特化したZoom Eventsも提供されており、オンラインイベント運営に役立つ機能を備えています。
大規模なウェビナーを実施するには相応のコストがかかり、100万人規模の場合、試算では10万ドル程度が必要とされています。1万人の同時接続には約9,000ドルがかかるため、参加者数が増えるほど、一人あたりのコストが抑えられる計算です。
エンタメ分野や大企業・政府・公共関連での利用も見込まれる
選挙キャンペーンで注目を集めたZoomの大規模ウェビナー機能ですが、選挙以外の用途でも活用が見込まれています。著名人や芸能人がオンラインイベントを開催してファンと交流するといったケースや、大企業、政府・公共機関のウェビナーでも、100万人規模の大規模ウェビナーが活用される可能性があります。
まとめ
Zoomの大規模ウェビナーは、同社にとって新たな収益源になると期待されています。技術的な進化によって可能になった100万人規模の同時接続は、大きな可能性を秘めています。
参考資料
https://www.engadget.com/social-media/zoom-can-now-handle-one-million-simultaneous-participants-170919609.html
Author:Takayuki Sato