YouTubeライブでより多くの視聴者へリーチする
Zoomでは、参加者全員が画面を共有して会話できるミーティングと、数名の講演者が視聴者に向かって配信するウェビナーの機能があります。そのいずれであっても、Zoomの内容はYouTubeでライブ配信できるようになっています。YouTubeを介したライブ配信の機能についてZoom社が解説しています。
YouTubeでライブ配信した場合、視聴者はZoomに参加するか、あるいは、YouTubeを視聴しながらコメントを書き込むことが可能です。Zoomにおけるウェビナーのチャット機能と、YouTubeのコメント機能は連携していないので、例えば、Zoomウェビナーの参加者は、YouTubeで書き込まれたコメントを閲覧できません。また、YouTubeのライブ配信は、実際にZoomで配信されている内容から約20秒の遅れが発生するため、注意が必要です。
有料アカウントのホストとしてZoomを立ち上げてからYouTubeライブと連携する
YouTubeで配信するには、ZoomにおいてProやBusinessといった有料アカウントを保有しているのが前提となります。配信を実施する前には、アカウントやユーザーの設定画面から、ライブ配信を許可し、YouTube及びカスタムライブストリームのオプションを有効化します。
Zoomにおいてホストとしてミーティング又はウェビナーを開始した後のタイミングでYouTubeのライブ配信を始めます。Zoom画面の詳細ボタンからYouTubeライブの選択肢を選ぶと、YouTubeへのログイン画面が表示されるので、認証を行います。YouTubeライブは、通常の動画と同様、Public(公開)、Unlisted(非掲載)、Private(非公開)のプライバシー設定が提供されています。設定が完了すると、ライブ配信が開始される仕組みです。
事前予約を活用すれば、YouTubeライブのリンクを参加者へ配布できる
ミーティングやウェビナーは事前に日時を視聴者に告知するケースが多いため、配信を予約し、そのURLを参加予定の人へ送信しておくと便利です。Zoomは、この配信予約に対応しています。まず、通常通り、Zoomでミーティングやウェビナーを予約した際に、ライブ配信の設定を行い、YouTubeアカウントと連携します。そこで、YouTube側で配信予約を行うと、配信URLと配信ストリームキーが発行されます。この配信URLとストリームキーはZoom側の設定画面にコピーして保存する必要があります。そして、ホストとしてミーティング又はウェビナーを開始した際に、カスタムライブストリームからライブするという選択肢を選ぶと、YouTubeでの予約配信が実行されるようになっています。
まとめ
Zoomでのミーティング又はウェビナーではライセンスに応じて定員がありますが、YouTubeであればより多くの視聴者へリーチできるのが利点です。最適なチャネルを選択し、より効果の高い手段を用いるようにしましょう。