ウェビナー

コラボレーションを促進するMicrosoft TeamsのAI機能

リアルタイムでキャプションを作成し、多言語チームの協業を支援する

Microsoft Teamsには既に多くのAI機能が導入されてきました。会議やウェビナーを行うMeetingsでは、背景をぼかしたり、音声ノイズを除去したり、あるいは、複数参加者の中から発話者を自動的にハイライトしたりといった機能もAIによって実現されています。nBold社がMicrosoft TeamsのAI機能について解説しました。

リアルタイムで文字起こしするキャプション機能もAI機能の1つです。特に、英語を母語としない参加者のいる国際的なチームでは、字幕表示によって聞き取りが容易になります。他にも、プレゼンテーションモードで発言者をスライドの前に配置したり、同一背景上に参加者を座席に配置できるトゥギャザーモードを利用したりする今まで見られなかったような高度な機能も提供されています。

プレミアム機能では議事録作成やタスクの洗い出しも可能になる

有料プランであるMicrosoft Teams Premiumに登録すると、OpenAI社の大規模言語モデルに統合されていることもあり、さらに高度なAI機能が利用できるようになります。例えば、自動で議事録を作成する機能が代表的です。会議後に実行するべきタスクの洗い出しや、パーソナライズされた要約といった機能も含まれています。会議の一部分しか参加できなかった人にとっても、どの部分を確認すれば良いのか分かりやすいので、効率の向上に寄与します。
さらに、40言語について、リアルタイムのキャプション翻訳が対応されるようになりました。異なる言語を扱うメンバーが参加する会議であっても、コラボレーションを促進させるのが利点です。

メッセージの作成や、送信先の選択を支援し、生産性を高める

AIの活用はMeetingsに留まりません。Teamsでメッセージを送信する際には、文脈に応じて返信する内容の候補が表示されます。また、過去のやり取りから、チャットグループを作成する相手についても推薦機能が適用される特徴があります。また、チャット内で「翻訳」ボタンを押せば、メッセージを異なる言語に変換してくれるので、チャットの場合でも、国際的なチームの協業を容易にしてくれます。

まとめ

MicrosoftとOpen AI社の提携により、ChatGPTを始めとしたAI機能が様々な分野で導入されてきました。議事録の要約のように、ユーザーの生産性を高める機能の導入が今後も期待されています。言い回しや話し方にアドバイスをくれるスピーカーコーチ機能や、ユーザーの質問へリアルタイムに答えるAIチャットボットをTeamsに組み込むといった発展が見込まれています。

参考資料
https://nbold.co/ai-in-microsoft-teams/
著者:Takayuki Sato

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