AIによるネットワーキング支援やパーソナライズされた体験の提供
オンラインイベントの運営において計画から実施の各フェーズに至るまでAIの活用が進んできました。GlueUp社がウェビナー運営におけるAI活用のアイデアを解説しています。
まず、AIを活用できる分野として、参加者のユーザー体験の向上が挙げられます。大規模なイベントになるほど、セッションの数や参加者の数が増えていき、どのように携わればよいか困惑してしまう人もいます。参加者のプロフィールをマッチングしてネットワーキングの機会を設けたり、パーソナライズした参加スケジュールを提案したりといったAIの使い方が考えられます。
メール配信や行動分析の支援により運営者の生産性を向上
ウェビナー運営者にとってもAIは生産性を高めるツールとなります。AIを搭載したイベント管理システムは、チャットボットなどを活用したリアルタイムの参加者サポートや、登録・決済手続きの自動化といった機能を提供してくれます。また、参加者の興味に合わせて、ウェルカムメッセージや、フォローアップのメールを送ることも可能です。ユーザーの行動を人力で分析するのが難しい大規模イベントでも、AIを使えば、ユーザーのニーズを詳細に分析したり、将来のコンテンツ計画に活用したりできます。
AIを導入した広告配信や需要予測によってマーケティング施策を高度化
デジタルマーケティングにはAIの導入が進んでおり、様々な施策が講じられるようになりました。例えば、過去のウェビナー参加者やメルマガ登録者に共通したプロフィールを分析し、それに近い層に対して広告を出稿し、参加を促す仕組みがあります。行動分析やエンゲージメント率といった指標を用いて、特定のイベントに参加する確率を算出し、ウェビナーの参加人数を予測するといった使い方も考えられます。
まとめ
近年はVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を導入し、バーチャルツアーやインタラクティブなイベントを開催する動きもあります。AIの活用によって、よりエンゲージメントが高く、パーソナライズされたユーザー体験がもたらされることが期待されています。
参考資料
https://www.glueup.com/blog/ai-events
著者:Takayuki Sato