ウェビナーで使用する機材は、選ぶ製品によって性能や機能に大きな違いがあります。継続的に実施する場合には、コストを考えつつも、用途にあったものを購入するのが大切です。
【1】環境を満たすPCを選ぶ
ウェビナーを安定して配信するためには、一定以上の性能を持ち合わせたPCが必ず必要になります。特にウェビナーをリアルタイムで配信する場合は、PCに相応の負荷がかかるので、低性能なPCを使用しているとまともに配信できなくなる可能性があります。最先端のツールを用意する必要はありませんが、最低でも利用する配信ツールの推奨環境を満たすマシンを準備するようにしましょう。
【2】マイクは単一指向性のものがおすすめ
1人のパネラーが話す講義形式のウェビナーをおこなう場合は、単一指向性のマイクを選ぶのがおすすめです。単一指向性マイクとは、一方向からの音声を拾うことに特化したマイクです。限られた範囲の音声をクリアに配信できる反面、そのほかの方向からの音を拾いにくいという性質を持っています。余計な音を拾わず、講師の声だけをはっきり配信させることができるので、ウェビナーに最適なマイクと言われています。
【3】Webカメラを選ぶ時はfpsと画角を気にする
ウェビナー用のWebカメラを選ぶ時に、まずチェックしたいのがfpsという数値です。fpsとは、1秒間の映像が何枚の画像で構成されているかを示しています。たとえば3fpsなら1秒間の映像に3枚の画像が、60fpsなら1秒間の映像に60枚の画像が使われていることを表しています。1秒あたりの映像に使われる画像(コマ)が多ければ多いほど映像はなめらかになり、途切れやカクつきが発生しづらくなります。24~30fps程度の映像なら、違和感を覚えずに視聴できるといわれているので、Webカメラを選ぶときは30fpsを目安に製品を選択するようにしましょう。またWebカメラを選ぶときのもう一つのチェックポイントは、カメラが映すことのできる範囲です。画角の狭いWebカメラは映す範囲が限られるため、画質が粗くなりにくく、鮮明な映像を配信できます。一般的なWebカメラの画角は75度程度ですが、講師の顔がアップになりすぎると圧迫感を覚えるため、90度前後の画角で、引き気味に撮影することをおすすめします。